Dashi-monogatari Vol.02
鰹節離れとその原因は・・・
それまで当社では、鰹節を加工するときにでる欠片や粉、いわば「副産物」を販売し、
出汁パックの原料としていました。
「副産物」の有効利用と言えばそれまでですが。
鰹の水揚げ日本一を誇る焼津の地で、明治から続く
鰹節製造元をしている当社なら最高の原料で、
最高の出汁を造れないわけがないのでは。
そこで私たちは、100社以上の出汁製品を取り寄せ、
実際に試してみました。
各社大変な努力と工夫をしている商品ばかりでした。
その中には、きっと当社が出荷させて頂いた原料を使用
して造られた商品もあろうかと思います。
大変な刺激を受けると共に、鰹節製造元の当社なら
それ以上のものを創れる、お客様に提供できる、提供
しなくてはならない、そんな想いが生まれました。


鰹節製造元の意地とプライドをかけた本物の出汁
本物の味をつくるには
本物の素材を使用するのは当たり前のこと。
その上で、本当にいいものだけを厳選し、
最高の出汁作りを求め、開発に勤しみました。
鰹節製造元として、鰹節にはとことんこだわりました。
鰹出汁の本質である香ばしい香りを出すため、
太陽の恵みを存分に浴び熟成させた本枯節。
これは製造に時間を要するため、敬遠されがちですが、
手間は惜しみませんでした。
そこに片口いわし、椎茸、そして昆布など、
国産の天然素材を
味と香りが最もひきたつ黄金比で合わせ、
溶けやすいよう粉末にしました。
料理に使いやすく、後処理も簡単なパックに。
もちろん化学調味料や保存料も使用しておりません。
良質な素材を使用しているため、
袋を破ってそのまま炒め物や料理の隠し味などの
調味料としても安心してご使用できます。
明治年間創業 焼津鰹節製造元として、
今できる最高のものづくりをさせて頂きました。
私達が取り組んだ最高の出汁づくりへの挑戦、
それが「勝男屋のだし」です。
日本の食文化を少しでも感じて頂けるような、
心温まるおいしい出汁をつくりたい。
これからも私たちの挑戦は続きます。


